二宮はこのほど、東京商工会議所が制定した
「第21回 勇気ある経営大賞」において、
「特別賞」を受賞しました。
同賞は東京商工会議所が、過去を振り返ることなく、高い課題に挑んで理想を追及するなど、”勇気ある挑戦”をしている中小企業及びグループを顕彰する制度です。
昨年12月3日、ホテルニューオオタニ「芙蓉の間」において、同賞の顕彰式典が開かれ、東京商工役員や議員、支部会長らを含め191名が出席しました。
当日は二宮社長も招かれ、実行委員長である倉石誠司副会頭・本田技研工業特別顧問より、表彰状を授与されました。
会場にはメディア陣も駆けつけ、二宮社長は、東京MXTVのクルーから取材を受けていました。
二宮は1949年に、二宮社長の祖母が料亭として創業。その後、ビル賃貸業へ業態替えするも、バブル経済がはじけ、不動産経営一本では先行きが不安視される中、新事業開拓の必要に迫られていました。
そんな折二宮社長は、以前から訪問していたインドネシアの商品に着目し、日本での輸入販売を思いつきます。その際、「ハラール認証」の存在とその重要性に気付き、ハラール食品を専門に扱う商社の開業を決意。
その頃、日本在住のムスリムには食べられるものが少なく、周囲からもハラール認証を受けた食品の販売を求める声が相次ぎました。
そこで二宮社長は、インドネシア唯一の認証機関での研修を受けるなど、2年間の努力の結果、2004年には加工食品としては日本初となる、ハラールパンの認証を取得しました。
二宮社長は、「イスラーム教徒の人口は、世界人口の約3割を占め、マーケットの状況を鑑みても、今後の需要の伸び白が予想されたため、挑戦を決意しました」と当時を振り返ります。
現在、製造・販売するハラール商品は100アイテムを超え、国内のトップシェアを占めています。国際的なスポーツ大会や会議など、ビッグイベントで使用される食材にも採用されるなど、食品卸商社として大きな成長を遂げました。
今回の受賞に際し、東京商工は「当時黎明期にあったハラール分野に着目し、まったくの異業種からの参入を決意。自社でハラール食品を開発・販売し、高品質なものづくりで新たな需要を開拓して、ハラール市場の拡大に貢献した」ことを理由に挙げていました。
昨年末、二宮本社において恒例の社内試食会が開かれ、二宮社長以下、ムスリム社員数名が参加しました。
まず試食に供されたのは、Bulduck社製の「ジャジャン麺」と「ブルダック汁麺」。太麺がモチモチとした食感で、激辛のスープがねっとりと絡み、刺激的なうまみが好評でした。
次に試されたのは、冷凍ハラールたこ焼きの改良版です。冷凍たこ焼きは、これまでにも、展示会などで試食として提供され、人気のアイテムでした。ただ、顧客からは「もう少し、外はカリッ、中はモチッとした食感が得られないものか」との要望があり、それらの声に応えたものです。
今回の試食会では、新しいブランドもお目見えしました。昨年11月に、二宮社長はインドネシア最大級の展示会である「SIAL INTERFOOD 2024」を視察しましたが、ある企業からインドネシア調味料のサンプルの提供を受けています。
二宮社長は、「このサンプルをもとに調理して試作を繰り返し、今後輸入するかを検討していきたい」と語りました。
他には新しい試みとして、ビーフを使用した肉まんの試作品も俎上に載せられました。しかしこちらは、二宮社長からの合格点はもらえなかった様子。理由として同社長は、「ビーフのあんと、バンズとのバランスが今一つ」と指摘します。その上で二宮社長は、「ハラールの肉まんが開発されれば、世界でも初めてなので、これからの改良余地が楽しみです」と述べ、ハラール肉まんの可能性に期待を滲ませました。
来る1月22日から23日までの両日、大阪府大阪市住之江区のインテックス大阪にて、「FOOD STYLE 関西 2025」が開催されるにあたり、二宮が展示ブースを出展します。
同展示会は、全国から約800社にのぼる出展者が予想され、外食・中食・小売業へ販路を拡大するために設定された、関西最大級の商談展示会です。
とりわけ今年は、4月から大阪・関西万博が開催されることもあり、各業界から熱い視線が注がれている関西エリア。ことに観光・宿泊業界では、県外及び拡大するインバウンド需要の取り込みを意識し、ムスリムへの対応が急がれています。
このような市場の動きを捉え、今回二宮ではホテル・レストラン向けの展示を強化する予定です。具体的には、ホテルのビュッフェメニューに適した、冷凍ハラールたこ焼きやお好み焼きの展示を行うほか、たこ焼きは試食もご用意します。これは、予め調理済みのたこ焼きに、オタフクソースがマレーシアで製造し、現地でハラール認証を受けたソース(別売り)が添えられており、昨今の展示会では好評を博している逸品です。
冷凍ハラール食品では、他にもインドネシアのルンダン、チキンカレー、ハラール水餃子(チキン・ビーフ味)などを取り揃えます。これらはすべて、事前に調理を済ませており、レンジで加熱するか、湯煎するのみですぐにお客様へ提供できる、今後の市場での広がりが期待される品々です。
多くの方のお越しを、お待ちしております。
二宮展示ブースNo:1号館 1H-30
<開催概要>
名称:FOOD STYLE 関西 2025
場所:インテックス大阪 1・2号館
(大阪市住之江区南港北1-5-102)
開催日時:令和7年1月22日~23日
10:00~17:00(最終日は16:00まで)
尚、ご来場には事前に来場者登録が必要です。
下記のサイトより、登録をお願いします。
公式サイト
https://foodstyle.jp/kansai/attendance.php