2025年

「食の多様性推進ラウンドテーブル」第3回総会開催

去る3月13日、大阪府大阪市中央区の株式会社YRK会議室にて、「食の多様性推進ラウンドテーブル」の第3回総会が開かれ、二宮社長も参加しました。

公益財団法人関西経済同友会は、長年に渡る事業活動を通じ、アジア各国の経済団体と培った協力関係を活かして、各国の企業・団体における人材・技術・サービスの双方向の連携を促し、ビジネス創出の機会を作り出す事業を2019年4月に立ち上げ、「アジア・ビジネス創出プラットフォーム(ABCプラットフォーム)」と名付けました。

事業の活動方針を決める全体会議のもと、[人材育成・活用]、[医療・介護]、[中堅・中小企業支援]、[農業]、[観光]、[環境]、[スタートアップ]の7つのテーマ別に部会を設け、ビジネス創出に向けた具体的な取り組みを推進していきます。

ことに観光部会においては、新たなインバウンド及びアウトバウンド拡大のための取り組みを通して、日本とアジア間の交流の間口を広げることを活動の指標としています。

2019年末に発生した新型コロナウィルス禍の影響により、インバウンド数は一時的に減少し、その後、新型コロナ収束の見通しが立つと、再び海外旅行者は日本を目指すようになりました。政府は2030年をめどに、インバウンド数を年間6,000万人に設定し、更なる国際化に向けた旗振り役を努めています。しかし、様々な食文化を背景とした外国人を迎え入れるには、柔軟な対応が不可欠です。

とりわけ2025年は、大阪・関西万博開催を控えており、同部会ではムスリムやベジタリアン、ビーガン、食物アレルギーを持つ人々といった、あらゆる食の制限を見据え、多様な食に対応出来る環境整備を目的に、2021年12月に「食の多様性推進ラウンドテーブル」を設立しました。

具体的な取り組みとしては、「情報発信」、「環境整備」、「新規市場開拓」の3つの柱を掲げます。情報発信では、多様な食文化を持つ人々が安心して食事を楽しめるよう、必要な情報を発信し、関西が食の多様性を実践する地域であることを周知させるのが目的です。また環境整備では、食の多様性に対応出来る事業者を増やし、そのための仕組み・インフラ作りを急ぎます。そして食の多様性に関連するビジネスを創出し、新規市場開拓につなげる狙いがあるようです。

3回目を数える総会当日は、ラウンドテーブルの活動報告の後、帝国ホテル支配人並びに、一般社団法人大阪外食産業協会(ORA)によるスピーチが行われました。スピーチでは、「食の多様性に対応出来る環境を整備し、多様な人々が快適に観光や生活を楽しめることが重要である」と強調され、そのことにより関西をはじめとする各地域が、国際観光都市としての地位確立を目指すことが改めて確認されました。

会場内では、食の多様性を日々追及している企業・団体から、試食品の提供や活動の詳細についての説明も為されました。二宮も独自のスペースを設け、ハラール冷凍たこ焼きを参加者に振舞いました。

ラマダーン中、二宮が慰労込めた食事会を催す(イフタール)

今年のラマダーン(断食月)は、3月2日から31日までとなりました。ラマダーン期間中の日没後に最初に取る食事を「イフタール」と呼び、ムスリムは「magrib(マグリブ)」のお祈り後、家族や友人などと共に夕食を囲みます。

去る3月19日、二宮でも自社のムスリム社員とその家族を招き、東京都渋谷区神宮前にある「Kuta Bali Cafe 原宿店」にて、イフタールを盛大に行いました。

当日は店舗一杯に客が詰め掛け、かなりの盛況ぶりでした。テーブルに供された食事は、インドネシア風チャーハンの「ナシゴレン」、鶏肉をココナッツミルクで煮込んだ「オポール・アヤム」、「ティラピアのスパイシーソース」、スパイスを絡めた鶏肉を油で揚げた「アヤムゴレン」などで、皆が旺盛な食欲を見せていました。

中でも好評を博したのは、写真にもある「ワンプレートディッシュ」です。中央に盛られたライスの周りには、牛肉をココナッツミルクやスパイスで煮込んだ「ルンダン」や、ゆで卵と豆腐の唐揚げ「トゥルールバラド」、インドネシア風焼き鳥「サテ」などが盛り付けられ、そのボリューム感には圧倒されます。

一方、ラマダーン明けの3月31日には、ラマダーンが終了したことを祝う大祭「イドゥル・フィトリ」が、目黒のインドネシア学校をはじめ、ムスリムが集まるモスクなど、公共の場所で開かれました。当日は、二宮のムスリム社員もお休みを頂き、各々が近くのモスクや学校などへ出向き、ラマダーン明けのお祝いを楽しんでいました。

江の島×バリ島 FAIR 二宮が協賛

去る3月12日、神奈川県藤沢市役所・市民フロアにて、「江の島×バリ島 ~五感で感じる江の島バリサンセットPart2」が開かれ、二宮が協賛しました。

江の島とバリ島との市民レベルでの交流を目的に、食事や雑貨、伝統舞踊などを通してバリの風を感じられるイベント「江の島バリサンセット」が、2006年から毎年開かれています。主催者である長谷川亜美さんが藤沢市に働きかけ、同イベントの更なる周知と、藤沢市民の参加意識を高めることを目的に、今回のフェアが実現したものです。

藤沢市の令和7年度の主要な事業として、都市親善事業が挙げられますが、その一環として「インドネシア共和国バリ州バドゥン県との観光・文化等の交流目的を定めた協力覚書の締結及び市民機運の醸成」が含まれています。挨拶に立った鈴木恒夫藤沢市長は、「藤沢市とバドゥン県との交流促進に向けて、歴史や文化に触れてほしい」と述べました。

当日は快晴の空のもと、会場は来場者で賑わいました。

会場内には、バリ島の食文化を紹介するコーナーが設けられ、ピリ辛焼きそばのナシゴレンの素、肉や魚に使用する調味料ブンブバリ、ビーフ・コンソメ味のクラッカー、ベイクドチップスオリジナル、テンペイチップスなどが販売されました。その他にも、バナナやココナッツの葉、シナモン風味のレイヤーケーキ(バームクーヘン)、ハーブチキンスープ味のソトアヤム(カップ麺)などが店頭に並び、来場者は興味深く手に取っていました。

因みにこれらの食品は、協賛社である二宮が提供しました。

Foodex Japan 2025 に二宮がハラール食材を出展

去る3月11日から14日までの4日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイトにて、「Foodex Japan 2025/国際食品・飲料展」が開催され、二宮がハラール食品の展示を行いました。

同展示会は1976年の初開催以来、今年で50回目を数え、食品・飲料業界に特化した商談会としては、国際見本市協会(UFI)から認証を受けた日本国内唯一のイベントです。

4日間で、世界74カ国/地域から出展者数2,930社・出展ブース数3,738数に及び、内訳は国内949社に対して海外から1,981社と、年を追うごとに海外勢から日本市場への進出が目立つようになりました。

開催期間中は概ね天候にも恵まれ、来場者数は4日間合計で72,151名を数えました。二宮は自社ブースにて、ハラール調味料、ハラールビーフやハラールチキン、ハラール冷凍たこ焼きなどの展示を行いました。さらにハラール冷凍たこ焼きはその場で試食も行い、味の良さと手軽に提供できる容易さが来場者の興味をそそり、好評を博しました。

ここ数年は、増加するインバウンドを背景に、ホテル・宿泊を中心とした観光業の関係者がハラールに関心を持ち、二宮にも問い合わせが集中していました。しかし今年の同展示会に立ち会った二宮社長は、「昨今、焼き肉やラーメンなど、日本人が経営するムスリムフレンドリーな店舗が増えています。今回の出展では特に飲食店関係者からのお尋ねが多く、ハラール対応に強い関心を抱いていることが分かります」と述べ、一般的な飲食店でもハラールへの意識が高まりつつある現状を示唆しました。

その上で二宮社長は、このような状況を以下のように分析します。「もっとも、これには事情があります。ハラール対応をするためには、通常の飲食店経営に比べて、ハラール食材の手配から運搬、ハラールキッチンの設置など、初期投資が高くなりがちです。その分、インバウンドのムスリムに対しては、単価を高めに設定してもビジネスが成立することに気付いたからではないでしょうか」と語りました。確かに、日本を訪れるムスリムの中には、日本での食事を楽しみにされている方も大勢います。「折角日本で食事をするなら、安心してハラールメニューを味わえる店を選びたい。そのためなら、多少は値が張っても構わない」と感じている海外からのムスリムも少なからず存在しているのです。

さらに今回の展示会では、既存の取引先を含めて、スーパーや問屋など、小売関係の来場者も目立ちます。2020年に発生した新型コロナのパンデミックを境として、世界的にも消費は落ち込みました。訪日外国人数も一時は減少傾向をたどりましたが、日本政府観光局(JNTO)の統計によると、2025年1~3月期の訪日外国人数は1,053万人にのぼり、前年同期855万人と比べて23.1%の上昇となります。加えて国土交通省・観光庁発表の「インバウンド消費動向調査」によると、2025年1~3月期の訪日外国人旅行消費額は2兆2,720億円と、前年同期1兆7,700億円と比較すると28.4%の増加となっています。国別・地域別の内訳を見ると、イスラーム教を国教とするマレーシアが448億円で48.2%増、人口の約87%がイスラーム教徒であるインドネシアが342億円で31,0%の伸びを示しています。

新型コロナ禍の影響による消費の減少により、一旦はハラール商品の取り扱いを諦めていた小売業者や問屋関係も、インバウンド消費の回復に伴い、再度、ハラール市場を見直す機会が訪れたと言えるでしょう。

2025大阪・万博にて二宮がハラール製造品を展示予定

いよいよ、4月13日に開催が迫る「2025大阪・万博(=2025日本国際博覧会)」ですが、二宮は万博会場内でハラール製造品の展示を行います。

およそ半年に及ぶ開催期間中、世界40カ国・地域からのパビリオンが立ち並ぶ中、日本からも国・自治体、民間企業が独自のパビリオンを立ち上げ、注目を集めます。その中でも大阪の食文化をテーマに、一般社団法人 大阪外食産業協会(=ORA)が出店する「ORA外食パビリオン~宴(うたげ)~」が、その派手な外観と相俟って、存在感を放っています。

同協会は、「大阪における外食産業の健全な発展と近代化・合理化を図るとともに、多様化する消費者ニーズに応え、国際都市大阪の地盤強化と経済振興の一翼を担い、味覚文化発祥の地大阪の伝統ある文化の発展に寄与する」ことを目的、1981年に設立されました。

二宮は4月25日14:00から16:00の間、ORA外食パビリオンのブースにおいて、ハラール商品の展示を行います。具体的な品目としては、ドレッシングや食パン、ピクルス、ピザ、鶏の唐揚げ、ミートソースなどを取り揃える予定です。また試食には、ベトナムから輸入したハラールたこ焼き、照焼きチキンなどを提供します。

大阪・関西万博へお越しの際は、是非、ORA外食パビリオンブースへも足をお運びください。

スーパーマーケット・トレードショーを二宮社長が視察

去る2月12日から14日までの3日間、千葉県千葉市美浜区の幕張メッセにて「第59回スーパーマーケット・トレードショー(=SMTS)」が開かれ、二宮社長が視察を行いました。開催期間中は天候にも恵まれ、3日間で来場者数は一昨年を上回る77,305名(公式発表)を数えました。スーパーマーケット・トレードショーは、スーパーマーケットを中心とした小売業、一般消費者向けの商材を扱う国内メーカー、輸入企業向けに最新の食品関連情報を発信する場として1964年に初開催され、今年で59回目を数えます。同展示会は、出展者数が2,190社・団体の規模に及び、国内外から中食・外食・卸し・商社の関係者が詰めかけ、会場は熱気に包まれました。また、地方の自治体・金融機関の後押しもあり、47都道府県から1,400社以上の地域産品メーカーが出展を行いました。

今回は、以前から二宮と取り引きのある韓国のプルダックラーメンを取り扱う三養(さんやん)ジャパン社、ハラールグミを扱うイノベンション社が参加しており、二宮社長は新商品の発掘を目的に視察に赴いたものです。

もちろん市場動向の調査を兼ねてのことですが、二宮社長には「日本市場は、ハラールからヴィーガンへとシフトしている」ように感じられたようです。実際に会場内を見渡すと、ムスリム向けのハラール商品を扱う企業の出展は少ないように見受けられました。その理由として同社長は、「ヴィーガンは動物愛護の観点から関心を集めやすく、世界的な食の潮流でもあるため話題にものぼりやすい」と説きます。その上で、「一方、ハラールは宗教的な意味合いが濃く、ヴィーガンにはそのような縛りがないため、始めやすいのではないか」と推測しました。

「二宮が「ハラールマーケットフェア」に出展します

二宮が「ハラールマーケットフェア」に出展します

来る4月15日から17日までの3日間、東京都江東区にある東京ビッグサイトにおいて、二宮が「プレミアム・フードショー」内の「ハラールマーケットフェア」にハラールフードを出展します。

プレミアム・フードショーは、ビーガンやプラントベース(植物由来の食品全般)、ハラール、グルテンフリー、オーガニック製品など、世界的な食の潮流に着目し、消費者の多様な趣向と健康志向の高まりに応える製品・サービスの情報発信を念頭に置いた専門展示会です。

春と秋の年2回開催され、春は企業間同士の商談及び情報交換を、秋は一般消費者と企業との交流を目的としており、二宮は今回で2度目の参加となります。開催期間中は、業務用のハラール製品に重点を置き、ハラール調味料やハラール冷凍食品などを展示する予定です。

また4月16日(15:00~15:40)には、二宮社長がセミナーを行います。タイトルは「老舗ハラールフード卸が教えるハラールビジネスの現状とこれからのハラールマーケット」。実際の事業活動を通して、どのようなところにハラールビジネスのチャンスがあるのか、二宮社長が熱く語ります。

二宮ブース番号:東2ホール PF-25

<開催概要>

「プレミアム・フードショー2025」

開催期間:2025年4月15日~17日 

     10:00~17:00

会場:東京都江東区有明3-10-1 国際展示場東展示棟

   東京ビッグサイト 東ホール

「顕彰受賞者お祝いの会」に二宮社長が招かれる

東京商工会議所は、中小企業を支援する事業の一環として「勇気ある経営大賞」を立ち上げ、数々の企業の取り組みを顕彰してきました。昨年12月には第21回目の顕彰式典が執り行われ、二宮は「未知なるハラール業界へ参入した勇気」が認められ、総合部門・特別賞を受賞しました。

去る2月14日、東京都港区元赤坂の明治記念館において、東京中小企業投資育成株式会社(以下、投資育成会社)主催による「顕彰受賞者お祝いの会」が開かれ、二宮社長が招かれました。

投資育成会社は、地方自治体や金融機関を株主に迎え、中小及び中堅企業の自己資本の充実を支援し、健全な成長をバックアップすることを目的に、中小企業投資育成株式会社法に基づき、1963年に国の政策機関として設立されています。

当日は他にも、日本工業新聞社主催による「優秀経営者顕彰」の受賞者であるサン工業株式会社と株式会社アビリカ、星野物産株式会社が、また公益財団法人 中小企業研究センターが主催する「グッドカンパニー大賞」において表彰された株式会社ラスコなどの代表者が参加しました。

今回祝福された返礼として二宮社長は、「これを切っ掛けに、投資育成さん共々、更なる飛躍をしていきたい」と述べ、今後の事業展開についてこれまで以上に意欲を示しました。

「勇気ある経営大賞」二宮が特別賞受賞 授賞式の模様が東京MXTVにて放映

東京商工会議所は昨年12月、同会議所が中小企業を応援する事業の一環として制定している「勇気ある経営大賞」において、大賞以下、各賞を受賞した企業を発表しました。その中で、二宮は特別賞を受賞しました。

授賞式の模様がTOKYO MX TVの番組「中小企業の底ヂカラ」で取り上げられました。総務庁統計局が実施する経済センサスのデータ(令和3年)によると、日本の全企業数337万社のうち99.7%にあたる336万社が中小企業であり、日本の従業員の約7割の雇用を担っています。一方で、消費者の生活を支える商品・サービスを提供する中小企業は、積極的な挑戦により、産業構造の新陳代謝を促し、社会の経済的な側面に新たな創造性をもたらしてもいます。小規模でもオリジナルで高度な技術を持ち、高いシェアを占める企業や、たゆまぬ経営努力で限界を突破した企業、他にも画期的な発想で独創性にあふれる製品を生み出す企業。「中小企業の底ヂカラ」は、このような中小企業の果敢な取り組みに焦点をあて、その「底ヂカラ」の源流を探るTVプログラムです。

顕彰式典の開会にあたり、実行委員長の倉石誠司副会頭・本田技研工業特別顧問は、「中小企業の勇気ある挑戦が、これからの日本を牽引していく」と述べ、今後の日本経済において、中小企業の存在が益々高まっている事実を強調しました。

二宮は総合部門・特別賞を受賞しましたが、受賞理由は「未知なる業界へ参入した勇気」です。渋谷区・桜丘で賃貸業を営む二宮は、今から22年前、全くの異業種であるハラール食品の製造・輸入・販売に乗り出します。参入した動機について二宮社長は、「イスラーム人口は世界人口の三分の一を占めており、需要的にもマーケット的にも今後伸びる余地があると判断し、挑戦を決意しました」と語りました。

その後、同社長は「ハラール認証」の重要さに気付き、当時インドネシアで唯一の認証機関であるMUI LPPOMと世界ハラール評議会(WHC)の共同研修会を経て、2年間の試行錯誤の後、2004年には日本で初めてとなるハラールパンの認証を受け、販売にこぎつけました。

現在では100アイテムに及ぶハラール製品を製造し、国内のハラール市場ではトップシェアを誇ります。加えて、機内食やホテルのビュッフェ、東京オリンピックなどの国際的なスポーツ祭典や会議の食事として選ばれるまでに成長しました。「先見の明を持ち、異業種に挑戦したその勇気」が、この度の特別賞の受賞に結びつきました。

尚、今回の顕彰式典の模様は、YOUTUBEで公開されています。下記のアドレスから是非、ご覧ください。

TOKYO MX TV 「中小企業の底ヂカラ」

https://www.youtube.com/watch?v=1yaJ2T-c-f8

1.「FOOD STYLE 関西 2025」 二宮がハラール食材を展示し好評博す

1.「FOOD STYLE 関西 2025」 二宮がハラール食材を展示し好評博す

去る1月22日から23日までの二日間、大阪府大阪市住之江区のインテックス大阪にて、「FOOD STYLE 関西 2025」が開催され、二宮がハラール食材の展示を行いました。

同展示会は、国内外の外食・中食・小売業のバイヤーを中心に、販路拡大につながる商談及び情報発信の場として、これまで東京・愛知・福岡において開催され、今回は大阪・関西万博の開幕が4月に控える大阪にて、華々しく催されました。

開催期間中は天候にも恵まれ、公式発表によると来場者数は、1月22日は12,487名、23日は11,314名と合計23,801名を数え、関心の高さを伺わせました。

年々、来場者数・出展社数ともに増加傾向にある同展示会ですが、4月のビッグイベントを意識してか、場内は訪れる人々の熱気に包まれていました。会場には、小売関係者に交じって、ホテル・宿泊業界の関係者が多く訪れていました。

二宮のブースでは、試食の冷凍ハラールたこ焼きが、ホテル・外食関係者から大きな好評を博しました。元々、粉ものはムスリムには人気のメニューですが、今回はお好み焼きよりもたこ焼きに人気が集まりました。このたこ焼きへの反響に二宮社長は、「これから火が付きそうな予感がします」と確かな手ごたえを感じたようです。

冷凍ハラールたこ焼きにマレーシアで製造され、ハラール認証を受けたオタフクソース(別売り)を添えて提供しました。昨今の展示会では来場者からも注目を集めており、とりわけ関西エリアでは問屋関係者に受けがよく、中には「自分の取引先へもすすめたい」とのご意見も頂きました。

このようなハラール冷凍たこ焼きへの反応に触れ、二宮社長は「大阪・関西万博の開催が間近に迫り、東南アジアからも多くのインバウンドが予想されます。日本人が食べてもおいしいのですから、海外からのムスリムへはハラール冷凍タコ焼きは受け入れられるのではないでしょうか」と述べ、自信を滲ませました。


帝京大学キャンパス内学食に二宮がハラール食品を提供

帝京大学八王子キャンパスの学食「ソラティオキッチン」では、昨年11月よりNINOブランドのハラール製造品をメニューとして取り入れました。食堂のハラールメニューの取り入れについては、同学食の運営に携わる銀座スエヒロとムスリム学生との間で意見交換が行われ、試食会を繰り返すことにより実現したものです。

今回導入されたメニューとして、まず挙げられるのは「ソトアヤム」です。これは具沢山のチキンスープで、ハーブの風味で鶏肉や玉ねぎを煮込んだものです。ウンピンと呼ばれる木の芽のせんべいを、トッピングとして振りかけて食べるのが一般的です。

次に「オポール・アヤム」。これは、鶏肉をココナッツミルクで煮込んだもので、スパイスとしてはガランガル、レモングラス、シナモン、クミン、エシャロットなどが味を引き立てます。

「グライアヤム」は、インドネシアやマレーシアの家庭料理で、鶏肉をレモングラスやガランガル、ターメリックなどで味付けし、ココナッツミルク入れて煮込んだ、具たくさんのかれースープです。

「アヤムリチャリチャ」は、インドネシア・バリ島の有名レストランでも供されているメニューです。こんがり焼き上げた鶏肉を、トマトソースやココナッツミルク、スパイスで絡めたもので、ピリ辛の中に甘さや酸味が感じられる料理です。

帝京大学ではかねてから、文化や宗教の違いを尊重し、海外からの学生が安心して学べる環境づくりに配慮してきました。今回のハラールメニューの取り扱いもその一環であり、学内でハラール認証を受けた食品を食べられることにより、ムスリム学生からも「大学内で食事が取れることがありがたい」との声が聞かれました。

本来、ハラールメニューは通常の学食メニューよりも割高になりがちで、実現が難しい側面もあります。しかし二宮社長は、「鶏肉を扱うことで、価格帯も学生に手の届く値段が実現しました」と語り、工夫の一端をのぞかせました。

ラーメン帆のるがハラールうどん店を出店

アセットフロンティア(株)が経営する「麺屋帆のる」は、鶏白湯スープが香るハラールラーメンが食べられる店として、在日ムスリムには有名ですが、このほど京都市下京区に、和牛を主役に据えたハラールうどんの専門店を出店しました。

同社の鳥居社長は、「帆のるでは、ムスリムに安心して食事を楽しんでもらえるよう、色々な仕掛けを施しています。例えば、お祈りする前に身を清める『ウドゥ』の設置や、お客様の目につくところにハラール認証のマークを貼るなど、分かりやすい表記にも気を配っています」として、ムスリムを迎えるには様々な配慮が欠かせないと述べました。

その上で、「どの店舗にもムスリムの店員を採用しており、来店したムスリムのお客様にも安心してラーメンを召し上がって頂ける環境づくりにもこだわっています」と語りました。

鳥居社長は「ラーメンは弊社の主力商品ですが、これからはスウィーツや、和食を中心とした日本の『和』のテイストをもっと楽しんで頂けるよう努めたい」として、今後の広がりのある方向性についても言及しました。

今回の和牛うどん店の出店は、京都の下京区といういわば「うどんの本場」での初の試みとなりますが、ハラール食材を提供している二宮としては、この和牛うどん店を支援しながら、成功を見守りたいと考えています。

<店舗情報>

帆のるの和牛うどん

京都府京都市下京区斎藤町122-3

休業日:不定休

営業時間:07:00~22:00 (last order:21:30)

「勇気ある経営大賞」 授賞式に参加

二宮はこのほど、東京商工会議所が制定した

「第21回 勇気ある経営大賞」において、

「特別賞」を受賞しました。

同賞は東京商工会議所が、過去を振り返ることなく、高い課題に挑んで理想を追及するなど、”勇気ある挑戦”をしている中小企業及びグループを顕彰する制度です。

昨年12月3日、ホテルニューオオタニ「芙蓉の間」において、同賞の顕彰式典が開かれ、東京商工役員や議員、支部会長らを含め191名が出席しました。

当日は二宮社長も招かれ、実行委員長である倉石誠司副会頭・本田技研工業特別顧問より、表彰状を授与されました。

会場にはメディア陣も駆けつけ、二宮社長は、東京MXTVのクルーから取材を受けていました。

二宮は1949年に、二宮社長の祖母が料亭として創業。その後、ビル賃貸業へ業態替えするも、バブル経済がはじけ、不動産経営一本では先行きが不安視される中、新事業開拓の必要に迫られていました。

そんな折二宮社長は、以前から訪問していたインドネシアの商品に着目し、日本での輸入販売を思いつきます。その際、「ハラール認証」の存在とその重要性に気付き、ハラール食品を専門に扱う商社の開業を決意。

その頃、日本在住のムスリムには食べられるものが少なく、周囲からもハラール認証を受けた食品の販売を求める声が相次ぎました。

そこで二宮社長は、インドネシア唯一の認証機関での研修を受けるなど、2年間の努力の結果、2004年には加工食品としては日本初となる、ハラールパンの認証を取得しました。

二宮社長は、「イスラーム教徒の人口は、世界人口の約3割を占め、マーケットの状況を鑑みても、今後の需要の伸び白が予想されたため、挑戦を決意しました」と当時を振り返ります。

現在、製造・販売するハラール商品は100アイテムを超え、国内のトップシェアを占めています。国際的なスポーツ大会や会議など、ビッグイベントで使用される食材にも採用されるなど、食品卸商社として大きな成長を遂げました。

今回の受賞に際し、東京商工は「当時黎明期にあったハラール分野に着目し、まったくの異業種からの参入を決意。自社でハラール食品を開発・販売し、高品質なものづくりで新たな需要を開拓して、ハラール市場の拡大に貢献した」ことを理由に挙げていました。

社内試食会を開催 たこ焼き改良版や新規ブランドもお目見え

昨年末、二宮本社において恒例の社内試食会が開かれ、二宮社長以下、ムスリム社員数名が参加しました。

まず試食に供されたのは、Bulduck社製の「ジャジャン麺」と「ブルダック汁麺」。太麺がモチモチとした食感で、激辛のスープがねっとりと絡み、刺激的なうまみが好評でした。

次に試されたのは、冷凍ハラールたこ焼きの改良版です。冷凍たこ焼きは、これまでにも、展示会などで試食として提供され、人気のアイテムでした。ただ、顧客からは「もう少し、外はカリッ、中はモチッとした食感が得られないものか」との要望があり、それらの声に応えたものです。

今回の試食会では、新しいブランドもお目見えしました。昨年11月に、二宮社長はインドネシア最大級の展示会である「SIAL INTERFOOD 2024」を視察しましたが、ある企業からインドネシア調味料のサンプルの提供を受けています。

二宮社長は、「このサンプルをもとに調理して試作を繰り返し、今後輸入するかを検討していきたい」と語りました。

他には新しい試みとして、ビーフを使用した肉まんの試作品も俎上に載せられました。しかしこちらは、二宮社長からの合格点はもらえなかった様子。理由として同社長は、「ビーフのあんと、バンズとのバランスが今一つ」と指摘します。その上で二宮社長は、「ハラールの肉まんが開発されれば、世界でも初めてなので、これからの改良余地が楽しみです」と述べ、ハラール肉まんの可能性に期待を滲ませました。

「FOOD STYLE 関西 2025」に二宮がハラール食材を展示します

来る1月22日から23日までの両日、大阪府大阪市住之江区のインテックス大阪にて、「FOOD STYLE 関西 2025」が開催されるにあたり、二宮が展示ブースを出展します。

同展示会は、全国から約800社にのぼる出展者が予想され、外食・中食・小売業へ販路を拡大するために設定された、関西最大級の商談展示会です。

とりわけ今年は、4月から大阪・関西万博が開催されることもあり、各業界から熱い視線が注がれている関西エリア。ことに観光・宿泊業界では、県外及び拡大するインバウンド需要の取り込みを意識し、ムスリムへの対応が急がれています。

このような市場の動きを捉え、今回二宮ではホテル・レストラン向けの展示を強化する予定です。具体的には、ホテルのビュッフェメニューに適した、冷凍ハラールたこ焼きやお好み焼きの展示を行うほか、たこ焼きは試食もご用意します。これは、予め調理済みのたこ焼きに、オタフクソースがマレーシアで製造し、現地でハラール認証を受けたソース(別売り)が添えられており、昨今の展示会では好評を博している逸品です。

冷凍ハラール食品では、他にもインドネシアのルンダン、チキンカレー、ハラール水餃子(チキン・ビーフ味)などを取り揃えます。これらはすべて、事前に調理を済ませており、レンジで加熱するか、湯煎するのみですぐにお客様へ提供できる、今後の市場での広がりが期待される品々です。

多くの方のお越しを、お待ちしております。

二宮展示ブースNo:1号館 1H-30

<開催概要>

名称:FOOD STYLE 関西 2025

場所:インテックス大阪 1・2号館 

(大阪市住之江区南港北1-5-102)

開催日時:令和7年1月22日~23日

10:00~17:00(最終日は16:00まで)

尚、ご来場には事前に来場者登録が必要です。

下記のサイトより、登録をお願いします。

公式サイト

https://foodstyle.jp/kansai/attendance.php